マドグチ

業種別 カスハラ対応マニュアル

旅館・ホテルのカスハラ対応マニュアル雛形(場面別の文例)

フロント、客室への対応、深夜帯に起きやすい場面です。夜間は人が少ないため、客室には一人で入らないこと、当直責任者への連絡のしかたを先に決めておきます。

〔 〕の部分を貴社の内容に置き換えて使ってください。

場面1:フロントで、無償のグレードアップや料金の減額を威圧的に求められる

予約内容に不満を言い、上位の客室への無償変更や料金の値引きを大声で求める。

初期対応(その場で言うこと・やること)

・予約の内容(プラン・料金)を画面で一緒に確認する。
・フロント担当は料金の判断をしない。「責任者に確認いたします」と伝える。
・責任者は、できること(有料での変更など)とできないことを分けて伝える。

引き継ぎ(責任者への連絡の文例)

〔当直責任者〕へ:フロントで〔予約番号〕のお客様が、客室の無償グレードアップと〔○円〕の値引きを求めています。予約は〔プラン名〕で内容に誤りはありません。〔○分〕経過、声が大きくなっています。

記録の文例

日時:〔年月日〕〔15:30〕〜〔15:55〕 場所:フロント
内容:予約した客室が狭いとして、無償の上位客室への変更と宿泊料の半額を要求。「口コミに書く」と繰り返す。
対応:予約内容を確認し、有料での変更は可能と責任者が回答。値引きには応じず、予約どおりチェックイン。
対応者:フロント担当、当直責任者

場面2:客室に従業員を呼び出され、性的な言動を受ける

備品の不具合を理由に客室へ呼び、入室した従業員に性的な発言をする、身体に触れる。

初期対応(その場で言うこと・やること)

・客室への対応は2名で行い、一人で入室しない。ドアは開けたままにする。
・性的な言動があったら、その場で作業を切り上げて退室する。
・退室後すぐに当直責任者へ報告する。

引き継ぎ(責任者への連絡の文例)

〔当直責任者〕へ:〔部屋番号〕に〔備品〕の件で伺ったところ、宿泊客から性的な発言と、腕をつかまれることがありました。退室しています。以後の対応は責任者にお願いしたいです。

記録の文例

日時:〔年月日〕〔22:15〕 場所:〔部屋番号〕
内容:テレビの不具合を理由に呼び出し。入室した客室係に交際を求める発言をし、腕をつかんだ。
対応:客室係は退室し当直責任者へ報告。以後の客室対応は責任者と男性スタッフの2名で実施。
対応者:客室係、当直責任者

場面3:深夜に泥酔して大声を出し、備品を壊す

深夜にロビーや廊下で大声を出し、他の宿泊客から苦情が来る。注意すると備品を投げる。

初期対応(その場で言うこと・やること)

・近づきすぎず、2名以上で「ほかのお客様がお休みです。お部屋にお戻りください」と伝える。
・物を投げる・壊すなど危険がある場合は、距離を取って110番通報する。
・壊れた備品には触らず、写真を撮っておく。

引き継ぎ(責任者への連絡の文例)

〔支配人〕へ:〔時刻〕、〔部屋番号〕の宿泊客が泥酔してロビーで大声を出し、注意したところ〔備品〕を投げて壊しました。〔時刻〕に110番通報しています。けが人はいません。

記録の文例

日時:〔年月日〕〔1:20〕〜〔2:00〕 場所:ロビー
内容:泥酔して大声。注意に対し、ロビーの花瓶を床に投げて破損。
対応:2名で距離を取って対応し、1:35 に110番通報。警察官の到着後に客室へ戻る。破損物は撮影して保管。
対応者:夜間フロント2名 記録:ロビーカメラ映像、破損物の写真

マドグチで業種に「宿泊」を選ぶと、この業種の例を入れた対応マニュアル・方針文書・掲示物と、 相談の記録台帳がそろいます。

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出典・参考にした公的マニュアル

いずれも 2026-09-30 に公開されていることを確認しました。

本書は、厚生労働省の指針の項目に沿って作成した雛形です。内容の確定、社内手続、行政機関への届出は貴社で行ってください。個別の事案についての法的な判断は、弁護士・社会保険労務士等の有資格者にご相談ください。

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